平成11年度に「車両用防護柵標準仕様・同解説」(日本道路協会)、道路土工―擁壁工指針が改訂されました。この結果、車両用防護柵が設置された擁壁構造については、以前の仕様書では、擁壁に衝撃力が作用しますが、衝突荷重を考慮する必要がありませんでした。しかし、改訂では衝突荷重を考慮した設計が明記されました。
この改訂により、プレキャストL型擁壁、ブロック積擁壁、補強土壁、軽量盛土、既設用壁等へのガードレール設置が従来方法では難しくなりました。
このようなことから、全ての擁壁に設置できるように、分離構造とし擁壁設置後に、擁壁上に設置できるようにしました。
プレガードⅡの特徴
●施工性に優れます
・プレキャスト製品であることから、工期短縮が図れます。
・曲線半径15mまで対応できる構造としています。
・擁壁全面に足場設置が必要ありません。
・軽量であることから小型機械で施工できます。
・ガードレール支柱が道路側にないため、舗装施工が容易です。
・仮設時の道路拡幅が容易に行えます。
・盛土部に利用すると路肩部に草が生えにくくなり、維持管理が容易となります。
●経済性に優れます
・連結構造とすることで、軽量化を図りました。
・設置時の効率化を図りました。
●安全性に優れます
・実物実験により、本体、連結部の性能性確認を行っています。
・本体擁壁と分離構造であることから、擁壁への影響がありません。
●ガードレールの維持補修(更新)に最適です
・平成11年度以前の擁壁修繕(ガードレール取替等)を行う場合、天端部処理だけで行うことが出来ます。
奈良県